2006年3月 7日 (火)

ワークショップ

去る3月5日,4回にわたる「佐々木博康マイムワークショプ」が終了した.毎回の稽古後には,参加者が車座になってコーヒーを飲み,談笑するのが恒例になっていた.最終日のこの日も例にもれず和やかな時間が流れる.京都料亭でマイムしたという佐々木氏の話しで盛り上がると,次には沖縄料理ゴーヤーチャンプルーが話題になったりした.

ゴーヤーチャンプルーはゴーヤーをメインにした油いため料理だ.沖縄の家庭料理としては夏場の定番と言っていい.沖縄の人でも嫌いな人はいるが,私は大好物である.自分でも作ったりする.私のゴーヤーチャンプルーには,ゴーヤー,マーミナー(もやし).チリビラー(ニラ),島豆腐.溶き卵,ポーク缶詰を入れる.最近ではポーク缶詰を置くスーパーがあるので,こちらで唯一手に入らないのが島豆腐だ.(銀座の「わしたーショップ」では購入可)島豆腐は20cmぐらいの高さから落としても崩れないので,他の素材といためてもゴロンゴロンと負けていない.こちらの木綿豆腐では柔らか過ぎる.重しで水切りしたり下ゆでしたりと,工夫してみたが島豆腐にはならなかった.そんな話しを黙って聞いていた佐々木氏が一言「木綿豆腐など,こちらの素材を使って新しいゴーヤーチャンップルーを創作したらどうだろう」と,沖縄の味にこだわらず新しい味を開拓するのも魅力的だ.

ここまで記事を書いたところで,日本マイム研究所出身の「水と油」のことが頭に浮かんで来た.前回の「Patchwork 2」を観て思ったことがある.「Patchwork 2」は各人各様の小作品集だった.メンバー4人のビィジョンやこだわりがハッキリしていて興味深く,「水と油」作品のルーツ(当たり前か?)を見たような気がした.今までなぜ私が「水と油」作品をチャンプルー的だと感じていたのか理由もわかった.もしも「水と油」の意味するところが「混ざり合うけど溶け合わない」であるのなら(違ったらご免なさい)そうだと思う.作品がチャンプルー的なのは,4人が素材になりきり,それぞれがイニシアティブをとって鍋を振る料理人であるからだ.鍋振り交替のタイミング,バランスが「水と油」作品の魅力のひとつだと思う.昨年には,じゅんじゅんがヘルニアで休み代役で公演したことがあった.(私は行けなかったのだが)乱暴な言い方をすれば,代役の方が島豆腐ではなく木綿豆腐とか,絹ごし豆腐の可能性もあり,もしかしたら今までにない仕上がりだったかも.だとしたら,どのように鍋が振られたのだろう.気になるところだ.料理としては「ゴーヤーチャンプルー」であるが,島豆腐が木綿豆腐に変わっただけで,違った味わいの料理になる.どちらが良いかは食べる人の好みの問題でもある.

このワークショップ期間中に,『身体を使って表現する人にとってマイムは不可欠だ』という佐々木氏の言葉を何度も耳にした.また,『マイムにこだわらず,日本舞踊,太極拳などを稽古に取り入れて,新しい身体表現を創っていきたい』とも.この道47年,佐々木氏の言葉だから重みがある.

私はまだまだマイム発展途上なので,もう少しマイムにこだわりたい.イメージとしては,まずマイムの原石みたいなものになり,あちらこちらの川に飛び込み,流れを転げ落ちてみたい.水の流れや,その川の石たちと転げ合い,どう削られ磨かれるのか.(なんちゃって)年齢を考えると無理かもなぁ〜.でも行けるところまで行ってみたいよなぁ〜.

| | コメント (0) | トラックバック (0)