マイムの日本語-1 [改訂版]
アニメのポケモンや日本の漫画が欧米の子供たちに人気のようだ.テレビのインタビューを聞いていると「漫画」をそのまま「manga」と言っていた.私たちが「アニメ」とか「テレビ」とか(少し省略しているが)カタカナにして言っているのと同じだ.欧米にも「スヌーピー」や「バットマン」など伝統的なキャラクターがいるのだから,「漫画」の訳語はあるはずなのに,日本の「漫画」は「Manga」と呼ぶらしい.日本人としてちょっと嬉しかったりする.
さて,「マイム」はどうだろう.調べてみると英語の「Mime」のカタカナ読みだ.同じ綴りでフランス語では「ミーム」と読むらしい.語源をたどると古代ギリシャ語の「Mimos」で「ミーモス」だ.「マイム」という英語カタカナ読みが定着したのは,フランスよりもアメリカやイギリスとの交流が先だったからに違いない.
「マイム」も「パントマイム」も(厳密には同義ではないらしい)カタカナ語として皆が知っていると思う.でもこの言葉を聞いて描くイメージは,人それぞれで結構違っているのではなかろうか.「無言劇」は?と問われれば「パントマイム」でしょう,と納得できるが,逆に「マイム」「パントマイム」の訳語は(語義ではない)と問われて,「無言劇」では満足できない.マイム役者を無言劇役者と呼ぶには抵抗がある.だったら「マイム」は「マイム」でいいじゃないか!なぜそこまでこだわるのか!そんな時間があるのなら身体を動かせ!と言われそうだ.
日々の稽古は大前提として,「マイム」の訳語にこだわるのには理由がある.日本語訳を模索することで,日本人である自分の「マイム」のイメージがもっとハッキリするかも知れないと思ったからだ.身体のイメージの呼び水として母語のイメージや語感は大切だと思う.
<2月10日の記事を書き換えてみました>
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